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RX-93 νガンダム(ニューガンダム、RX-93 νGundam、NewGundam)は「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 」および、それをはじめとするガンダムシリーズに登場するモビルスーツ。

機体解説[]

シャアの反乱」に対処するべく再編されたロンド・ベル隊のMS部隊隊長、アムロ・レイ大尉の専用機として開発されたMSで、基礎設計はアムロ自身の手により行われた。製造は要請を受けたアナハイム・エレクトロニクス社が担当し、フォン・ブラウン工場において3ヶ月と言う短期間で完成にこぎつけた。本機開発プロジェクトはアナハイム社で独自に進められていたものだったが、開発中にロンド・ベルへの配備が決定した事を受け、アムロによる基礎設計の修正を経て完成したとも言われている。アナハイム製のMSの中では、当初より特定個人の専用機として開発された機体は本機のみである。

設計はそれまでのガンダムタイプ全てを参考に行われ、それらのデータ解析により得られた平均値を基にしつつ新技術を盛り込んでいる。また、アムロが長年培ってきたMSパイロットとしての経験も設計に生かされている。機体名はアナハイム・エレクトロニクス社製ガンダムの11番目の開発コード「ν」から名付けられた。開発担当者はオクトバー・サラン

汎用性を重視しており、MSとしての性能はもちろん、運用面も重視した設計が行われている。戦闘が長期化した場合を考慮して信頼性と耐久性を重視し、サイコミュ関係の一部を除いてなるべく連邦軍の規格を採用し、調達が容易な素材や部品を用いるよう心掛けられている。部品流用が行われた背景には、短期間で完成させるために専用部品をなるべく減らさなければならなかった事情も含まれている。

アナハイム社が培ってきたMS技術も積極的に利用されており、機体に用いる部材はΖ系MSのものを使用。センサー類にはインコムバイオセンサーの技術をスピンオフして用いている。さらに、整備や実戦データのフィードバックによる機体の強化が容易に行えるよう各部を可能な限りユニット化して搭載火器は頭部バルカンを除き徹底的に省略し、内部構造に余裕を持たせたつくりとなっている。これにより本機は宇宙世紀0093年における最強クラスの性能を誇るMSでありながら兵器としての高い信頼性も獲得し、非常にバランスの良い機体として完成した。

本機は機動歩兵というMSの原点に回帰した機体であると同時にニュータイプ専用機であり、ガンダムタイプの主力MSで初めてファンネルを装備した機体でもある。バックパックの左側に新規設計の専用サイコミュ兵器フィン・ファンネルを装備しており、ファンネルの装備や分離により機体の慣性重心が動きバランスがくずれてしまう事を考慮し、重心移動に対応した機体管制プログラムも新たに開発されている。

機体と比べて大型のスラスターは装備されていないが、個々の出力の強化や全身にサブスラスター、マイクロスラスターを装備する事により高い機動性を誇る。搭載武器の省略による軽量化などの要素もあり、操舵性重視の運動性の高い機体へと仕上がっている。「敵機に対しより素早い対応ができるよう、相手の脳波をサイコミュで強化し受信する」というアムロのアイデアにより、コクピットシート後方にサイコミュ受信パックを備えるほか、コクピットの周囲や駆動系にサイコフレームを使用してサイコミュの小型化・感応度の向上が図られ、機体の追従性能ならびに運動性能の向上にも大きな貢献を果たしている。そのため基礎設計により得られた機体の堅牢性を生かしてマニピュレーターや脚部を用いた近接戦闘も可能であり、実戦でも殴り合いの格闘戦の末、サザビーを行動不能にしている。

νガンダムに採用されたサイコフレームは、アムロと同等性能のMSに搭乗して決着をつけることを望んだシャアによってアナハイム・エレクトロニクス社へ意図的に横流しされたもので、当初νガンダムには装備されていなかった。このサイコフレーム採用によりνガンダムの機体重量は3kg減少している。アムロにはアナハイム社の材料開発部門が独自開発したものであると説明されたが、後にオクトバーの手紙によりネオ・ジオンより入ってきた技術であるという事がチェーン・アギに伝えられる。

劇中での活躍[]

νガンダムアナハイム社の開発スタッフが総力を結集し、不眠不休の努力のもと3ヶ月で急造された機体ではあったが、それでも「シャアの反乱」における戦況の変化に対応する事はできず、納期を10日も繰り上げられるといった描写があり、サイコ・フレームへの換装作業は発注元であるロンド・ベルへの事前連絡がなされないまま行われた。

物語の冒頭、5thルナをめぐる攻防戦が行われていた時点では、まだ機体の組み立てすら完了しておらず、アムロが自ら月に赴いた時には実戦配備が可能となるまでには3日かかると言われている。しかし、サイコミュのテスト中にロンド・ベルから部隊への帰還命令が下されたため、アムロはスタッフの猛反対を押し切り調整も終えていない軽装の本機で出撃、そのままシャアのロンデニオン潜入の陽動として展開したネオ・ジオン軍部隊との戦闘へ突入した。後にファンネルや他の武装も届けられ、ラー・カイラム内で戦闘の合間をぬって調整は続けられた。当初ファンネルはアムロの意志に過敏な反応をみせたり、動きが非常に悪く、たやすく敵に撃墜されたりと稼動に問題があったが、整備班の努力により改善されている。

地球寒冷化作戦阻止のためロンド・ベルアクシズへの核攻撃を遂行した際には第二波として出撃。ネオ・ジオンのMS部隊を一蹴するものの、核ミサイルが全て撃墜されたため作戦自体は失敗している。さらに、シャア打倒のためにνガンダムを手に入れようと目論むギュネイ・ガスによりケーラ・スゥが人質にとられ、機体にワイヤーをかけられたアムロは要求どおりにガンダムを明け渡そうとするものの、逆上したギュネイがアムロの殺害を命じたためワイヤーより電撃を受け、アムロの苦痛にファンネルが反応して攻撃をおこない窮地を脱する。この攻撃によりギュネイは撤退するものの、ケーラは死亡。部下を失った悲しみの中、アムロも帰艦する。

アクシズ破壊のため三段構えの作戦をたてたロンド・ベルは再度攻撃を開始。クェス・パラヤの意志を感じたアムロは彼女の搭乗するα・アジールと、その護衛として随伴していたギュネイのヤクト・ドーガらと交戦。2機の高性能機とギラ・ドーガ部隊を相手に互角以上に戦い、危機に陥るもののファンネルにより展開されたバリアーで難を逃れている。最終的にはヤクト・ドーガを撃墜しクェスも追い詰めるが、アクシズの破壊を優先し止めを刺さず終わった(後にチェーン・アギリ・ガズィでクェスのα・アジールを撃墜するがジェガンに乗る民間人の少年ハサウェイ・ノアに撃墜され、戦死(しかし、アムロはそれに気が付いてはいない。))。

ガンダムはアクシズに取り付くが、ここでアムロと決着をつけるため待っていたシャアのサザビーと最後の戦いをおこなうことになる。二人の実力は伯仲しており、互いに武器を失い次第に両者とも機体のダメージが蓄積していったが、最終的にはサザビーを撃破する事に成功し、機体より放出されたシャアの脱出ポッドを捕獲する。ロンド・ベルの工作によりアクシズは内部より爆破され2つに割れたが、作戦ミスによりそのうちの後方の1つが地球への落下コースをたどり始め、アムロは破片の落下を阻止するべく機体をアクシズに取り付かせた。その後、サイコフレームの共振効果で発生した力によってアクシズは地球から離れていくが、その後この機体とアムロがどうなったのかは劇中では描写されていない。

ネオ・ジオン側のエースパイロットを複数撃破し、重力に引かれて落下する巨大なアクシズを押し戻したという驚異的な戦果から、「シャアの反乱」終結後15年の月日を経ても「連邦軍最強のMS」として知られていた。

講談社の『ガンダムマガジン名作集』に収録されている岩村俊哉の漫画『νガンダム秘話 ネオ・ジオンの亡霊』では、宇宙世紀0094年頃、地球に潜伏するネオ・ジオン残党掃討部隊の中に当機が確認されている。当機は左肩に搭乗者であるマサダ中尉のイニシャルを象った「M」のエンブレムが施されていた。ネオ・ジオン残党のNT少女が操作するヤクト・ドーガと交戦し、相討ちとなっている。

この項目「RX-93 νガンダム」は、ガンダムシリーズに関する書きかけの項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めていますP:アニメ/PJガンダムシリーズ
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