RGZ-95C リゼル コマンダータイプ(ReZEL COMMANDER TYPE)及びリゼルC型(ReZEL TYPE-C)[1]は、小説およびOVA『機動戦士ガンダムUC』に登場する地球連邦軍の可変量産型モビルスーツである。「シャアの反乱」後のロンド・ベル隊に隊長機と、ゼネラル・レビルの搭載機が確認されている。
機体解説[]
詳細はRGZ-95 リゼルを参照
本機はリゼルを指揮官・熟練パイロット向けに小改修を施し、総合性能を向上させた特別仕様機である。
新兵でも扱いやすいよう、あえて限界性能を引き下げる調整がなされていたリゼルの総合性能には苦言を唱える者も多数存在した。そんな現場の声に応えるべく、メイン、サブを含めたスラスター推力のリミッター上限の解除、それに伴い増加した機体への負担に耐えうるムーバブル・フレームの補強などリゼル本来の機体性能を引き出す調整が施された。その他にも、操縦系を反応速度を向上させる機体追従性の改善も行われており、相対的に均一化された動きを重視されていた一般機に対し、パイロットの資質を問われるピーキーな挙動の、「人を選ぶ」機体として仕上がった。
U.C.0096において、ウイングバインダーとメガ・ビーム・ランチャーを換装したものがネェル・アーガマにてMS小隊隊長機として複数機配備された。機体は一般機との視認識別しやすいようセンサーの色がグリーンに、胸部と脚部のカラーリングがダークグレーに変更された。
武装・兵装[]
基本的な武装はRGZ-95 リゼルを参照。
- メガ・ビーム・ランチャー
コマンダータイプの標準装備であり、リゼルとの最も大きな違いである。また、ゼネラル・レビル配備機は本武装を標準装備していない。
Ζガンダムのハイパー・メガ・ランチャーのコンセプトを継承した大型火器で、長距離の火力支援を可能にするリゼルシリーズ専用の高出力ビーム兵装である。装備の際は背面部をノーズバックパックに固定接続、機体本体に内蔵されたジェネレーターからのエネルギー供給に加え、メガ・ビーム・ランチャー本体に内蔵されたサブ・ジェネレーターがそれを補うことにより、高威力ながら安定した出力と弾数を誇る。ウェイブライダー形態時には機体の右側、もしくは左側に装着される。
- ウイングバインダー
可変翼タイプの背面オプションユニットで、機体に大気圏突入能力と大気圏内での飛行能力を付加する。有重力下でのサブ・フライト・システム(SFS)運用を可能にするために推力値が向上しており、宇宙空間に限定された任務においても本装備を換装した本機が実戦配備された。
補足[]
リゼルの装備するシールドは武装も兼ねているので、MS形態時にはZ系とは上下逆に装着する事やWR形態時のセンサーを内蔵している事などから、シールドというよりフライト用サブ・ユニットの意味合いが強い。 また、オプションを装備すれば、大気圏突入も可能になり、SFS要素と全領域機として運用出来る事や、ディフェンサー・ユニット装備時の運用方法などの多様な任務が可能な為に、軍縮時代に量産機としては高価なリゼルが採用された理由でもある。
ギャラリー[]
関連項目[]
脚注[]
- ↑ 『機動戦士ガンダムUC』関連の資料等ではしばしば「リゼル(隊長機)」と表記されるが、同名の(リゼルにウイングバインダー、メガ・ビーム・ランチャーを装備した)機体が存在しており、混同を避けるため本ページではこのように表記している。