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| ジェネレーター出力 = 2,480kW
 
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| 機関出力 = 74,000馬力
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| 推力 = 83,000kg
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| 地上最大走行速度 = 84km/h(87km/hとする資料もあり)
 
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| 水中最高速度 = 103kt
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| 装甲 = チタン・セラミック複合材
 
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| 武装 = 240mmロケット弾×6<br/>[[メガ粒子砲]]×2<br/>アイアン・ネイル×2
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| 搭載艦 = マッドアングラー<br />ユーコン級潜水艦
 
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}}'''ズゴック''' ('''Z'GOK''')は[[アニメ]]『[[機動戦士ガンダム]]』『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』に登場する架空の兵器。[[ジオン公国軍]]の[[水陸両用モビルスーツ]]。(型式番号:MSM-07)
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}}'''ズゴック''' ('''Z'GOK''')はアニメ『[[機動戦士ガンダム]]』『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』に登場する兵器。[[ジオン公国軍]]の[[水陸両用モビルスーツ]]。(型式番号:MSM-07)
   
== 機体解説 ==
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== 劇中での活躍 ==
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TV版第27話に初登場。
[[モビルアーマー]]を多く開発したMIP社の開発による唯一の[[モビルスーツ]]であり、[[ツィマッド社]]の[[ゴッグ]]と同時期に開発に着手した。[[アッガイ]]の型式番号であるMSM-04は本来なら本機に与えられるはずであったが、先に運用されたゴッグのデータをフィードバックしたためアッガイよりも量産化が遅れ、別の型式番号与えられた経緯を持つ。だがその高い完成度はジオン公国製モビルスーツの中でもトップクラスであり、先行して量産化されていた2機種に代わって水陸両用モビルスーツの主力となった。キャリフォルニアベースにおいてゴッグの後期型と同じラインで生産が行われた。<BR><BR>ジェネレーターの冷却を水冷式から水冷・空冷式のハイブリッドに変更したことで搭載する冷却水を減らすことに成功し、ゴッグより20tほど軽量化されている。また背部には熱核ジェットと熱核ロケットを兼ねた推進器を装備し、水中はもとより陸上でも[[MS-06J 陸戦型ザクII]]と同程度といわれる軽快な運動性能を示した。モノアイ・レールは全周ターレットとなり背部の視認性が向上した。<BR><BR>武装として頭部に240mmミサイル発射管を6基(8基の機体も確認されている)を装備(装弾数30発)している。これは水中での発射も可能であるが耐圧深度が低く、主に浮上・上陸後に用いられた。両腕部は他の水陸両用モビルスーツと同様[[フレキシブル・ベロウズ・リム]]と呼ばれる多重関節機構を採用し、先端にアイアン・ネイルとよばれる3本のクロー(4本という説もある)を装備している。これは格闘戦の際に打突・斬撃用の近接兵器として用いられ、高い機動性を生かすことでパイロットによっては配備が始まった[[地球連邦軍]]の[[ジム]]を一撃で葬ることが可能であった。3本のクローの中央には収束率の高いメガ粒子砲を内蔵しており、胴体に内蔵することでその射角が限られていたうえに拡散型であったゴッグのメガ粒子砲と比較して、非常に高い自由度と貫通力を持っていた。
 
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[[カラハ]]曹長の操縦するズゴックは、ゴッグ一機(パイロット不明)と共に連邦軍[[ベルファスト]]基地を攻撃した。連邦軍守備隊の通常兵器による攻撃を一蹴したズゴックは、[[ハヤト・コバヤシ]]が搭乗している地球連邦所有の[[ガンキャノン]]の射撃を軽々と回避、アイアンネイルで機体を拘束して両腕を引きちぎりにかかった。そして割って入った[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]をも水中戦で翻弄するが、海面へ逃げるガンダムを追って浮上したところを[[カイ・シデン]]の[[ガンタンク]]に狙撃され、飛び降りてきたガンダムの[[ビームサーベル]]で頭から両断されて撃破された。<!--この回は、序盤にカイ・シデンがホワイトベース隊から離脱したものの復帰するという展開からの成り行きにより、通常の搭乗編成とは逆になっています-->
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この攻撃は、[[ホワイトベース]]にスパイ107号[[ミハル・ラトキエ]]を潜入させるための陽動作戦であった。107号は潜入に成功、ベルファスト基地にも打撃は与えたが、ズゴック・ゴッグだけでなく、発進させた[[ユーコン]]まで撃沈されるという損害(第26話の第一次攻撃も合わせると、母艦1、MS4機という大損害)と見合うものだったかどうか、疑問が残る。
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TV版第29話(『[[機動戦士ガンダムII 哀・戦士編]]』)ではシャア・アズナブルが専用のズゴック(S型)に乗って、[[ジャブロー]]攻略に参加。ジャブロー内部にてジム数機をあっという間に葬った。この後ガンダムと交戦するがメインカメラと右腕を破壊されて撤退している。このジムのコクピットをズゴックのクローが貫くシーンは、左遷されていたシャアがライバルとしての復活を印象付ける劇中屈指の名シーンである。
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『ΖΖ』の第40話では、タイガーバウム・コロニーにおいて、成金の[[スタンパ・ハロイ]]のコレクションを[[ジュドー・アーシタ]]が拝借し、[[ハマーン・カーン]]の操る同じくスタンパのコレクションである[[アッガイ]]と交戦した。続く第41話では、スタンパ自身がズゴックに搭乗し、ジュドー達を追いつめるが、その際[[モンド・アガケ]]を庇った[[ラサラ・ムーン]]を殺してしまう。その後、ラサラの仇でモンドが乗る[[ガンダムMk-II]]のビームサーベルに貫かれ、撃破された。ちなみにコクピットは[[全天周囲モニター・リニアシート]]に換装されており、ジュドーが「外は旧式なのに、コクピットは新しい」と言っている。
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漫画『[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]]』では、デザインが大幅に変更されている。本作ではシャアがジャブロー攻略に使用した赤い機体が先に登場し、改装中のガンダムに替わりジムに乗ったアムロ・レイと交戦した。その他、ジオン軍マッドアングラー隊のスビッチが操縦し、ボラスキニフ曹長の[[ゾック]]と共にグラブロに引かれてホワイトベースをミサイル攻撃する。その際、ウォン伍長のコアファイターに右腕をミサイルで破壊された後、カイとミハルのガンペリーの大型ミサイルで撃破される。スレッガー中尉に「丸頭」と呼ばれていた。
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機動戦士ガンダムUCにも登場し、地球に残存するジオン公国残党により使用されている。
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他にも漫画『[[機動戦士ガンダム (冒険王版)|機動戦士ガンダム]]』では、[[ドズル・ザビ]]の指揮の下、ゾックなど他の水陸両用モビルスーツと共に宇宙を飛び回っていた。
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== 武装 ==
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; 240mmミサイル
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: 頭部に発射管を6基(8基の機体も確認されている)を装備している。(装弾数30発)
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: 水中での発射も可能であるが耐圧深度が低く、主に浮上・上陸後、また対空用に用いられた。
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; アイアン・ネイル
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: 他の水陸両用MSと同様のフレキシブル・ベロウズ・リムと呼ばれる多重関節機構を採用した両腕部の先端に3本(4本という説もある<ref>映画「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」のポスターを描いた大河原邦夫が、本機のアイアン・ネイルを4本に描いたことに由来する。</ref>)装備している。
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: 格闘戦の際に打突・斬撃用の近接兵器として用いられ、高い機動性を生かすことでパイロットによっては配備が始まった[[地球連邦軍]]の[[ジム]]を一撃で葬ることが可能であった。
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; メガ粒子砲
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: クローの中央に内蔵している。
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: 胴体に内蔵することでその射角が限られていたうえに拡散型であったゴッグのメガ粒子砲と比較して、収束率も高まり、非常に高い自由度と貫通力を持っていた(一部初期生産の量産型ではマシンガンを搭載した機体もある)。
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; その他
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: オプション兵装として、クローの代わりに[[アッグガイ]]と同様の[[ヒートロッド]]を装備した腕部ユニットがあったといわれるが、それを実装した機体は現在まで未確認である。なお、プラモデル「フルカラーモデル ズゴック」のインストの記述が初出。
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== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
* [[機動戦士ガンダム/機動兵器]]
 
   
 
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[[カテゴリ:機動戦士ガンダムの登場モビルスーツ]]
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[[カテゴリ:旧フォーマットの記事]]
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[[カテゴリ:モビルスーツ]]

2016年11月4日 (金) 12:58時点における版

ズゴックZ'GOK)はアニメ『機動戦士ガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する兵器。ジオン公国軍水陸両用モビルスーツ。(型式番号:MSM-07)

劇中での活躍

TV版第27話に初登場。

カラハ曹長の操縦するズゴックは、ゴッグ一機(パイロット不明)と共に連邦軍ベルファスト基地を攻撃した。連邦軍守備隊の通常兵器による攻撃を一蹴したズゴックは、ハヤト・コバヤシが搭乗している地球連邦所有のガンキャノンの射撃を軽々と回避、アイアンネイルで機体を拘束して両腕を引きちぎりにかかった。そして割って入ったアムロ・レイガンダムをも水中戦で翻弄するが、海面へ逃げるガンダムを追って浮上したところをカイ・シデンガンタンクに狙撃され、飛び降りてきたガンダムのビームサーベルで頭から両断されて撃破された。

この攻撃は、ホワイトベースにスパイ107号ミハル・ラトキエを潜入させるための陽動作戦であった。107号は潜入に成功、ベルファスト基地にも打撃は与えたが、ズゴック・ゴッグだけでなく、発進させたユーコンまで撃沈されるという損害(第26話の第一次攻撃も合わせると、母艦1、MS4機という大損害)と見合うものだったかどうか、疑問が残る。

TV版第29話(『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』)ではシャア・アズナブルが専用のズゴック(S型)に乗って、ジャブロー攻略に参加。ジャブロー内部にてジム数機をあっという間に葬った。この後ガンダムと交戦するがメインカメラと右腕を破壊されて撤退している。このジムのコクピットをズゴックのクローが貫くシーンは、左遷されていたシャアがライバルとしての復活を印象付ける劇中屈指の名シーンである。

『ΖΖ』の第40話では、タイガーバウム・コロニーにおいて、成金のスタンパ・ハロイのコレクションをジュドー・アーシタが拝借し、ハマーン・カーンの操る同じくスタンパのコレクションであるアッガイと交戦した。続く第41話では、スタンパ自身がズゴックに搭乗し、ジュドー達を追いつめるが、その際モンド・アガケを庇ったラサラ・ムーンを殺してしまう。その後、ラサラの仇でモンドが乗るガンダムMk-IIのビームサーベルに貫かれ、撃破された。ちなみにコクピットは全天周囲モニター・リニアシートに換装されており、ジュドーが「外は旧式なのに、コクピットは新しい」と言っている。

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、デザインが大幅に変更されている。本作ではシャアがジャブロー攻略に使用した赤い機体が先に登場し、改装中のガンダムに替わりジムに乗ったアムロ・レイと交戦した。その他、ジオン軍マッドアングラー隊のスビッチが操縦し、ボラスキニフ曹長のゾックと共にグラブロに引かれてホワイトベースをミサイル攻撃する。その際、ウォン伍長のコアファイターに右腕をミサイルで破壊された後、カイとミハルのガンペリーの大型ミサイルで撃破される。スレッガー中尉に「丸頭」と呼ばれていた。 機動戦士ガンダムUCにも登場し、地球に残存するジオン公国残党により使用されている。

他にも漫画『機動戦士ガンダム』では、ドズル・ザビの指揮の下、ゾックなど他の水陸両用モビルスーツと共に宇宙を飛び回っていた。

武装

240mmミサイル
頭部に発射管を6基(8基の機体も確認されている)を装備している。(装弾数30発)
水中での発射も可能であるが耐圧深度が低く、主に浮上・上陸後、また対空用に用いられた。
アイアン・ネイル
他の水陸両用MSと同様のフレキシブル・ベロウズ・リムと呼ばれる多重関節機構を採用した両腕部の先端に3本(4本という説もある[1])装備している。
格闘戦の際に打突・斬撃用の近接兵器として用いられ、高い機動性を生かすことでパイロットによっては配備が始まった地球連邦軍ジムを一撃で葬ることが可能であった。
メガ粒子砲
クローの中央に内蔵している。
胴体に内蔵することでその射角が限られていたうえに拡散型であったゴッグのメガ粒子砲と比較して、収束率も高まり、非常に高い自由度と貫通力を持っていた(一部初期生産の量産型ではマシンガンを搭載した機体もある)。
その他
オプション兵装として、クローの代わりにアッグガイと同様のヒートロッドを装備した腕部ユニットがあったといわれるが、それを実装した機体は現在まで未確認である。なお、プラモデル「フルカラーモデル ズゴック」のインストの記述が初出。

脚注

  1. 映画「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」のポスターを描いた大河原邦夫が、本機のアイアン・ネイルを4本に描いたことに由来する。

関連項目