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[[モビルアーマー]]を多く開発した[[MIP社]]の開発による唯一の[[モビルスーツ]](MS)であり、[[ツィマッド社]]の[[ゴッグ]]と同時期に開発に着手した。[[アッガイ]]の型式番号であるMSM-04は本来なら本機に与えられるはずであったが、先に運用されたゴッグのデータをフィードバックしたためアッガイよりも量産化が遅れ、別の型式番号を与えられた経緯を持つ。だがその高い完成度はジオン公国製MSの中でもトップクラスであり、先行して量産化されていた2機種に代わって水陸両用MSの主力となった。[[キャリフォルニアベース]]においてゴッグの後期型と同じラインで生産が行われた。名前の由来は、ペルシア語の「蛙から産まれた」である。
 
[[モビルアーマー]]を多く開発した[[MIP社]]の開発による唯一の[[モビルスーツ]](MS)であり、[[ツィマッド社]]の[[ゴッグ]]と同時期に開発に着手した。[[アッガイ]]の型式番号であるMSM-04は本来なら本機に与えられるはずであったが、先に運用されたゴッグのデータをフィードバックしたためアッガイよりも量産化が遅れ、別の型式番号を与えられた経緯を持つ。だがその高い完成度はジオン公国製MSの中でもトップクラスであり、先行して量産化されていた2機種に代わって水陸両用MSの主力となった。[[キャリフォルニアベース]]においてゴッグの後期型と同じラインで生産が行われた。名前の由来は、ペルシア語の「蛙から産まれた」である。
   
ジェネレーターの冷却を水冷式から水冷・空冷式のハイブリッドに変更したことで搭載する冷却水を減らすことに成功し、ゴッグより20tほど軽量化されている。水中では股間部分の[[水流ジェット推進器]]で航行する。また背部には[[熱核ジェット]][[熱核ロケット]]を兼ねた推進器を装備し、水中はもとより陸上でも[[陸戦型ザクII]]と同程度といわれる軽快な運動性能を示した。モノアイ・レールは全周ターレットとなり背部の視認性が向上した。
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ジェネレーターの冷却を水冷式から水冷・空冷式のハイブリッドに変更したことで搭載する冷却水を減らすことに成功し、ゴッグより20tほど軽量化されている。水中では股間部分の水流ジェット推進器で航行する。また背部には熱核ジェットと熱核ロケットを兼ねた推進器を装備し、水中はもとより陸上でも[[陸戦型ザクII]]と同程度といわれる軽快な運動性能を示した。モノアイ・レールは全周ターレットとなり背部の視認性が向上した。
   
 
ジェネレーターの高出力化、機動性、装甲の軽量化・強化などを施したS型 (MSM-07S) が存在し、初期は指揮官用として生産されていたが、一年戦争末期には一般兵向けの量産機も全てS型に移行されている。S型の中でも赤く塗装された[[シャア・アズナブル]]専用機が有名である。後に戦場が宇宙に移行したため、宇宙では使用出来ない本機の一部は使い捨て兵器[[ゼーゴック]]に改造された。
 
ジェネレーターの高出力化、機動性、装甲の軽量化・強化などを施したS型 (MSM-07S) が存在し、初期は指揮官用として生産されていたが、一年戦争末期には一般兵向けの量産機も全てS型に移行されている。S型の中でも赤く塗装された[[シャア・アズナブル]]専用機が有名である。後に戦場が宇宙に移行したため、宇宙では使用出来ない本機の一部は使い捨て兵器[[ゼーゴック]]に改造された。

2010年6月13日 (日) 07:05時点における版

ズゴックZ'GOK)はアニメ『機動戦士ガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する兵器。ジオン公国軍水陸両用モビルスーツ。(型式番号:MSM-07)

機体解説

モビルアーマーを多く開発したMIP社の開発による唯一のモビルスーツ(MS)であり、ツィマッド社ゴッグと同時期に開発に着手した。アッガイの型式番号であるMSM-04は本来なら本機に与えられるはずであったが、先に運用されたゴッグのデータをフィードバックしたためアッガイよりも量産化が遅れ、別の型式番号を与えられた経緯を持つ。だがその高い完成度はジオン公国製MSの中でもトップクラスであり、先行して量産化されていた2機種に代わって水陸両用MSの主力となった。キャリフォルニアベースにおいてゴッグの後期型と同じラインで生産が行われた。名前の由来は、ペルシア語の「蛙から産まれた」である。

ジェネレーターの冷却を水冷式から水冷・空冷式のハイブリッドに変更したことで搭載する冷却水を減らすことに成功し、ゴッグより20tほど軽量化されている。水中では股間部分の水流ジェット推進器で航行する。また背部には熱核ジェットと熱核ロケットを兼ねた推進器を装備し、水中はもとより陸上でも陸戦型ザクIIと同程度といわれる軽快な運動性能を示した。モノアイ・レールは全周ターレットとなり背部の視認性が向上した。

ジェネレーターの高出力化、機動性、装甲の軽量化・強化などを施したS型 (MSM-07S) が存在し、初期は指揮官用として生産されていたが、一年戦争末期には一般兵向けの量産機も全てS型に移行されている。S型の中でも赤く塗装されたシャア・アズナブル専用機が有名である。後に戦場が宇宙に移行したため、宇宙では使用出来ない本機の一部は使い捨て兵器ゼーゴックに改造された。

より格闘戦に特化した姉妹機ゾゴックも開発されている。また、後に統合整備計画にて再設計され、各部を改良したズゴックEが開発された。

劇中での活躍

TV版第27話に初登場。

カラハ曹長の操縦するズゴックは、ゴッグ一機(パイロット不明)と共に連邦軍ベルファスト基地を攻撃した。連邦軍守備隊の通常兵器による攻撃を一蹴したズゴックは、ハヤト・コバヤシが搭乗している地球連邦所有のガンキャノンの射撃を軽々と回避、アイアンネイルで機体を拘束して両腕を引きちぎりにかかった。そして割って入ったアムロ・レイガンダムをも水中戦で翻弄するが、海面へ逃げるガンダムを追って浮上したところをカイ・シデンガンタンクに狙撃され、飛び降りてきたガンダムのビームサーベルで頭から両断されて撃破された。

この攻撃は、ホワイトベースにスパイ107号ミハル・ラトキエを潜入させるための陽動作戦であった。107号は潜入に成功、ベルファスト基地にも打撃は与えたが、ズゴック・ゴッグだけでなく、発進させたユーコンまで撃沈されるという損害(第26話の第一次攻撃も合わせると、母艦1、MS4機という大損害)と見合うものだったかどうか、疑問が残る。

TV版第29話(『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』)ではシャア・アズナブルが専用のズゴック(S型)に乗って、ジャブロー攻略に参加。ジャブロー内部にてジム数機をあっという間に葬った。この後ガンダムと交戦するがメインカメラと右腕を破壊されて撤退している。このジムのコクピットをズゴックのクローが貫くシーンは、左遷されていたシャアがライバルとしての復活を印象付ける劇中屈指の名シーンである。

『機動戦士ガンダムΖΖ』では第40話で、タイガーバウム・コロニーにおいて、成金のスタンパ・ハロイのコレクションをジュドー・アーシタが拝借し、ハマーン・カーンの操る、同じくスタンパのコレクションであるアッガイと交戦した。続く第41話では、スタンパ自身がズゴックに搭乗し、ジュドー達を追いつめるが、その際ラサラ・ムーンを殺してしまい、逆上したモンド・アガケの駆るガンダムMk-IIに撃破された。

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、デザインが大幅に変更されている。本作ではシャアがジャブロー攻略に使用した赤い機体が先に登場し、改装中のガンダムに替わりジムに乗ったアムロ・レイと交戦した。その他、ジオン軍マッドアングラー隊のスビッチが操縦し、ボラスキニフ曹長のゾックと共にグラブロに引かれてホワイトベースをミサイル攻撃する。その際、ウォン伍長のコアファイターに右腕をミサイルで破壊された後、カイとミハルのガンペリーの大型ミサイルで撃破される。スレッガー中尉に「丸頭」と呼ばれていた。

他にも漫画『機動戦士ガンダム』では、ドズル・ザビの指揮の下、ゾックなど他の水陸両用モビルスーツと共に宇宙を飛び回っていた。

脚注

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関連項目

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