ガンダペディア
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ガンダムF91(がんだむえふきゅうじゅういち:ガンダムフォーミュラナインティワン、GUNDAM FORMULA 91: GUNDAM FORMULA NINETY ONE)は、アニメ映画『機動戦士ガンダムF91』および、関連する作品に登場するモビルスーツ。

機体解説[]

「フォーミュラ計画」によって開発され、F90シリーズによって得た小型化の成功の更に先に「現時点でのMSの限界性能の達成」を目指して作られた超高性能MSである。クラスターガンダムと並行する形で開発された。さらにかつてνガンダムユニコーンガンダムに採用されたサイコフレームも装備している[1]。「ガンダムF91」の名前は、(頭部デザインが似ているという事で)名機 RX-78-2 ガンダムにあやかって、スペース・アーク艦長代理レアリー・エドベリが命名したもの。正式な名称は型式番号そのままの呼び名「F91」である。

小型・高出力な核融合炉の採用により、従来のMSよりも小型かつ高性能な機体である。さらに、ビームシールドの搭載を可能となった。だが高性能機にまつわる整備性の悪さはスペースアークのメカニックの悩みの種になるほどだったらしく、シーブックの母親モニカの助けがなければF91は満足な状態で動かすことすら難しかったようである。 F91にはある程度ハードポイントが存在するため、ガンダムF90のミッションパックのうちいくつかが使用可能である。また、独自のバリエーションも存在する。

武装・特殊装備[]

ビームシールド
F91は地球連邦軍のMSでは初の正式採用されたビームシールドを搭載している。シールド状のビームを展開する機能の外にもビームトンファー状にビームを展開し近接攻撃をすることも可能である。
ヴェスバー
ビームの速度を速くまたは遅く射出できるビームライフルである。大容量コンデンサーにより本体から切り離しても数発ビームをさまざまな速度で射出できる。標準装備となったヴェスバーは、本体のジェネレーターに直結したことと大容量コンデンサーとビーム加速装置で通常のビームシールドを貫通する威力を発揮する。
サイコフレーム
サイコミュ系の電子チップを鋳込んだフレームである。コックピット周辺に搭載されている。機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション 60ページに記載。モニカはサイコミュと発言している。
バイオセンサー
パイロットとバイオコンピューターをつなぐ簡易サイコミュのシステムである。
バイオコンピューター
F91に搭載されたバイオコンピューターは、パイロットの技量を分析し、乗員に過度の負担をかけないよう機体性能にリミッターをかける役割を有する。パイロットが機体の最大稼動に対応できるとコンピューターが判断しない限り、最大出力は発揮されない仕組みである。また一般のパイロットの操縦補助も行うシステムでもある。元は福祉用に障害者の補助をするシステムであるためにMS用の高性能版であっても開発費や製造費は高くないと推測できる。しかし人間を補助するインターフェース面では革新的なシステムである。そのために量産型ガンダムF91にも搭載している。
小型MS用新フレーム
サイコフレームの技術を応用しサイコミュ系ではない機体制御などの電子チップを鋳込んだムーバブルフレームである。
マルチプル・コントラクション・アーマー
F90開発で培われた技術が生かされ、さらに電装系と装甲材を融合させたマルチプル・コントラクション・アーマー(MCA)構造と呼ばれる新技術が採用されている。ガンダリウム合金セラミック複合材の一番内側に存在する。
MEPEが生じる装甲
リミッターが解除され最大稼動モードが発動すると、頭部のフェイスガードと各部位の放熱フィンの展開、及び装甲表面の「MEPE」(金属剥離効果=Metal Peel-off effect )によってバイオコンピューターの強制冷却が行われる。この際の副次的効果として、剥離した金属片が敵機のセンサーに認識されるために本機があたかも分身しているかのように見える(実際は金属片によるセンサーの誤作動であり、劇中での台詞から「質量を持った残像」とも呼ばれる)。かつてニュータイプと呼ばれたものしか最大性能を発揮できない超高性能な機体として完成した。ガンダリウム合金セラミック複合材の一番外側に存在する。

劇中での活躍[]

ゲーム『フォーミュラー戦記0122』では、運用試験の為搬入された連邦軍ラー・カイラム級戦艦エイブラムがオールズモビルとの戦闘に突入した為、ベルフ・スクレット少尉機として運用されている。この時点ではバイオコンピューターは搭載されておらず、通常の学習型コンピューターを搭載していたため100%の性能は引き出せない状態であったが、それでも多大な戦果を残している。オールズモビルとの戦闘が終結した後の宇宙世紀0122年12月にフロンティアIに搬入され、頭部コンピューターの換装が行われる。

映画『F91』においては、連邦軍本隊より取り残され、住民によるゲリラ活動の拠点となっていた練習艦スペース・アーク内で整備されていたが、正規の整備マニュアルが無く、代わりに残されていた開発者のモニカ・アノーの録画映像によるバイオコンピューター接続方法の口頭説明に理解不能の部分があり起動不能であった。その映像を見せられたモニカの娘リィズ・アノーは、その説明がかつて母に教えられていたあやとりの用語だと気付き、無事起動に成功する。

そして、「母親が作ったコンピューターだから相性がいいだろう」という理由でリィズの兄であるシーブック・アノーがパイロットを任せられることになり、クロスボーン軍との戦いで多大な戦果をあげた。

脚注[]

  1. ニュータイプ100%コレクション機動戦士ガンダムF91より
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