AMX-107R リバウ(REBAWOO)は「機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two」にて初出。その後、関連するアニメ・漫画などの作品に登場するモビルスーツ。
概要[]
本機はネオ・ジオン残党(袖付き)が徹底改修を施したニュータイプ専用機である。ベース機は第1次ネオ・ジオン戦争時ハマーン・カーン率いるネオ・ジオン軍で運用された合体可変MSバウである。
本機の改修にあたり、リバウ・アタッカーのコックピット周辺とリバウ・ナッターの機首部分にサイコ・フレームが採用され、パイロットの感応波によってリバウ・ナッターを大型のファンネルとして捉えることで、想定されていた本来の分離連携機動が行えるようになった。
外見的には、機体各部の装甲、腕部の袖口に装飾が施され、『袖付き』の由来であることが分かる。頭部やフレキシブル・スラスターなどのデザインにはシナンジュに近しい印象を各所に潜めており、エクステリア面で言えばプロトタイプ・シナンジュにあたる存在と言える。機体色は赤色となりフル・フロンタル専用機としてあつらえられたが、シナンジュ・スタインの奪取により実際にフロンタルが搭乗する機会は少なく、別のパイロットを乗せ複数の戦闘に投入されたとされている。
機体解説[]
登場作品[]
- 機動戦士ガンダムUC One of Seventy two
U.C.0095に行われていた本機の運用試験と同日に行われていたユニコーンガンダム2号機と3号機の評価試験において、本機が2機のターゲットに設定・強襲されるという事件(エシャロット事件)。この時の本機のパイロットは不明である。
- 機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
U.C.0094にフル・フロンタルよりレイヴン隊と協力するよう命じられ、バト・パンセリノス少尉の乗るギラ・ドーガC型とルガー・ルウ中尉の乗る本機がレイヴン隊との合流のため共にオーストラリア東部に降下し、デルタカイと戦闘になる。その後すぐに誤解は解けデルタカイは味方となり、デビルズ・ネスト戦に至るまで共闘した。
- 機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
前作に引き続きルガー・ルウ中尉が搭乗する。パラオ宙域にてバウと交戦し、交戦後は地球圏内のジオン残党の調査の名目で編成されたブランダムール隊の隊長機としてルガー中尉と共に配備されている。
武装[]
- ビーム・サーベル
両腕部の内側に1本ずつ、計2本マウントされている。
- ビーム・アックス
シナンジュと同型・同規格の物を装備している。シナンジュと同様、シールド裏に装着、シールドに装着したままでのビーム刃の展開が可能である。
- ビーム・ナギナタ
シナンジュ同様、ビーム・アックスを2本繋げた物。
- ビーム・ライフル
シナンジュと同型・同規格の物を装備している。
- ビーム・バルカン
胸部インテーク内側に各1門ずつ増設されている。
- マシン・キャノン
サイドアーマーに各1門ずつ内蔵されている。
- グレネード・ランチャー
シールド裏に装着されており、取り外してビーム・ライフルの銃身下部に装着することも可能。
- 腕部グレネード・ランチャー
両腕部外側に各1門ずつ内蔵された4連装の実体弾兵装。
- フレキシブル・ビーム・ガン
脚部側面のフレキシブル・スラスター上に各1門ずつ配置されている。
- シールド
袖付き仕様のバウと同型だが、縁取りやビーム・アックス、グレネード・ランチャーの追加装備が可能となっている。原型機であるΖΖ版のバウのシールド表にあったメガ粒子砲はオミットされている。
特殊装備[]
- リバウ・アタッカー
本機の上半身部分が変形した物。バウからのバックパックの変更で前進翼から後進翼となった。
- リバウ・ナッター
本機の下半身部分が変形した物。脚部側面のフレキシブル・スラスター上に配置されたビーム・ガン、サイドアーマー内に配置されたマシン・キャノンという、ビーム弾と実体弾の両兵装を装備するリバウ・ナッターは、サイコミュを介しリバウ・アタッカー側から発せられるパイロットの感応波によって操縦が行われる。増加した大推力は重力下であっても僚機の運搬を行う、サブ・フライト・システム(SFS)運用を可能としており、フロントアーマー内側には懸架用のグリップが内蔵されている。
関連項目[]
- AMX-107 バウ - 本機の原型機。
- ルガー・ルウ - 本機の登場作品の内、唯一明らかになっている搭乗者。
- 機動戦士ガンダムUC One of Seventy two - 初出作品。
- 機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
- 機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
トリビア[]
機体各所に配置された「10S」のマーキングはフル・フロンタル専用機であることを示すが、結局フロンタルが搭乗する機会は少なく、専用機ではなくなってしまったため全てに斜線が引かれている。