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ネルソン級MS軽空母は大河原邦男メカニックデザインのMSV-Rに設定された地球連邦軍のサラミス級巡洋艦を改装したMS運用型の艦艇。

概要[]

地球連邦軍は一年戦争初期にMS「MS-06C ザクⅡ」及びMSを搭載した「ムサイ級軽巡洋艦」を運用したジオン公国軍との宇宙世紀初の艦隊決戦に敗れ宇宙軍の戦力の大半を失った事から、MSの開発運用計画「V作戦」とは別にMSを搭載・運用する宇宙用艦艇の開発を決定した。これはMS登場で変化した戦争形態に対応する為のものであった。既存の宇宙戦闘艦艇はMSを運用するには適しておらず、MSを主力兵器として戦術運用できる宇宙用艦艇の開発が急がれた。開発は新規建造案を含め数十の案が提出され、その中から効率的で汎用性の高い案が幾つか採用された内の1つがネルソン級軽空母である。

改修内容[]

サラミス級をベースにしたMS軽空母案を採用した背景には、1.既存の艦艇を改装する事で短期間で運用可能 2.現在の生産設備を利用し新規建造が可能 3.戦闘力を有する艦艇であればMS発艦後の支援戦闘が可能、などの要因が挙げられる。

サラミス級の船体両サイドにMSを格納・整備できるカーゴベイを増設し前方にカタパルトデッキ(当初射出装置は無かったが後に空間戦闘機の運用も容易にする為電磁式カタパルトを追加)を装備する事としていた。その為船体側面前方の主砲を増設されるカーゴベイ上の天測艦橋側面に移動、同じく側面前方にあった6連装ミサイル・ランチャーと天測艦橋側面の連装機銃を撤去など若干の戦闘力の低下があるもののMSの運用による戦力の増加がある為問題とされなかった。MSの搭載機数は最大6機とされ、建造中に空間戦闘機の運用も可能とした。また、カーゴベイは前方にスライドさせ内容積拡大機構を備えており、輸送・補給艦としての運用が考慮されていた。

建造[]

改修案の採用後、0079年9月からルナツーの艦艇ドックにて「サラミス級巡洋艦」ネルソンの改装作業を開始、当初3ヶ月で終了する予定がアクシデントが重なり完成は終戦後の0080年2月であった。完成後、各種試験を行い、「SCV-102」ネルソン級MS軽空母として艦隊に復帰、その後完成した2隻の同型艦と共に約1年のMS軽空母として運用後に補給艦として補給艦隊に配備された。

補足[]

ネルソン級軽MS空母は「V作戦」で計画・建造された「ペガサス級」の様に新造された艦艇に比べ運用能力が低く汎用性も思ったほどではなかった為、計画された8隻の内作業の80%ほど進行していた3艦以外は白紙になった。

この要因としてアンティータム級補助空母の改装案で改修・建造されたMS空母の汎用性の高さ運用実績によるところが大きかったと思われる他、別のサラミス級の改装計画の方が効果的かつ、実用性に富んだものであった事が挙げられる。

しかしながら、本級がアクシデント(シャア・アズナブル少佐の攻撃によるドックの損傷)や孤立していた事による資材の不足など無く計画通り完成していたのならもう少し違った結果になっていたかも知れない。

関連項目[]

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