FF-X7Bst PLAN004 コア・ブースター プラン004は大河原邦男メカニックデザインの機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還に登場するコア・ブースター開発計画の全領域戦闘機の試作機。
開発経緯[]
「RX-計画」における中核システムとして開発された「FF-X7 コア・ファイター」は本来、パイロットの保護と生還率を向上させる為に開発されMSからの脱出装置として破格の性能を付与されていた。その結果良好な操縦性能や運動性を備えた「戦闘機」が完成したが、その後連邦軍のMS開発・配備計画の方針転換により大きな誤算が生じる事になった。量産機「RGM-79 ジム」への搭載見送りにより、整備した生産ラインが宙に浮いてしまう他、WB(ホワイトベース)隊を始め「コア・ブロックシステム」を採用するMSを運用している部隊が幾つかあった事から、交換用部品の生産や補充を続けなければならないなど事が挙げられ、連邦軍上層部はその実情に苦慮する事になる。その解決案として考案されたのがコア・ファイターに不足していた火力と機動力・航続距離を一種のブースターユニットを装着で向上・戦力化し量産により、コストパフォーマンスを引き上げようと言うプランだった。
開発条件は大まかに3つあり
1.早期の完成の為、既存の技術で完成される事 2.コア・ファイター自体が高価な機体な為、ブースターユニットは安価である事 3.大気圏内外で飛行可能である事
これらの条件を満たす幾つかのプランが提案された。後に「コア・ブースター」と呼ばれる機体群の中で初期に提案されたのがプラン004。
この「コア・ブースター プラン004」は当時最新鋭機であった「FF-S3 セイバーフィッシュ」の性能を凌駕しており、武装もRX-78のサブ・ジェネレーターを兼ねる物であり、ガンダムタイプに装備したビーム・ライフルと同等な武器を搭載出来た。
完成後、地球上やルナツー宙域で行われた性能試験結果は極めて良好だったが、コスト面の問題から、更に構造・武装を見直し開発された機体がWB隊等に配備・試験運用されたが、結果的にコア・ファイターそのものを使用し続ける限り、搭載されている教育型コンピューターや高効率ジュネレーターなどの高性能機器の問題から高価になると判断し計画は変更された。
機体概要[]
プラン004は初期の案であり後にWB隊にて試験運用されたコア・ブースターとは異なる点が複数あり、コア・ファイターの主翼を展開したまま使用する事、メイン・スラスターが4基、機体上面のメガ・ビームカノン砲2基の上部に25mm機関砲2基、機体下面にも2基装備する等の点がある。
その他の性能に関して大きな違いは無く、姿勢制御用のスラスターや航続距離等の機動性能は非常に高い。
姿勢制御用のスラスターは大気圏内でも使用可能で0089年の「F.S.S」が航空宇宙試験場で実施した実機使用の機動試験時にはレッド・ウェイラインが搭乗する「CB004」が姿勢制御スラスターを巧みに利用した全方位ベクターノズルの様に使用通常の航空機では不可能な飛行機動を行っている。
その他[]
また、この様な機動を行ったのは試験項目ではなく、突如試験空域に現れた所属不明の「ORX-005 ギャプラン (イングリッド0機)」の攻撃を回避する為に行ったものであるが、0079年に設計・開発された戦闘機が、第2世代の可変MSと対等な機動が可能であった事が本機の高性能を証明しているが・・・・この様な機動を重力下で行うには人並み外れた身体能力と操縦技能が必要である。
この試験に使用された「CB004」と呼ばれるコア・ブースター プラン004は赤を主体にした塗装が施され主翼には「RB」と書き込まれいるが、これはリミア曰く『第一次世界大戦時にレッドバロンの渾名を戴く名パイロットがおりましてですね、それにあやかってですね・・・』だそうである・・・
また、この戦闘時にミサイルを回避する本機からフレアが放出されており基本的な戦闘機の兵装備が施されている事を伺える。
上記の様に非常に高機動な戦闘を行った結果、スラスター燃料を使い切り、切り離したブースターユニットをギャプランにぶつけるという荒技を使い、ギャプランを変形不能にし墜落・不地着させるも、ギャプランの最後の一撃を交わせずにレッドの乗るコア・ファイターも墜落・破損している。
関連項目[]
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